本棚―その1
こんにちは。すっかり引きこもりと化している山田です。
会社に出社しないとここまで時間の余裕ができるのか、と驚いています。同じような人が多いのでしょうか、巷では本が売れていると聞きました。本棚を整理したついでに、いつも紹介しないような「読み物系の本」をご紹介します。
最近はKindleで本を買うことが増えています。でも愛着のある本はやっぱり紙で持っておきたいですね。あ、仕事に役立つ真面目な本(運動機能とか、解剖生理とか)も読んでいますよ。それらは参考図書として店に置いていますので、(店の営業時は)お読みいただけます。今回は別のものをピックアップしています。
その1はMy殿堂入りの4冊です。
●宇宙船地球号 操縦マニュアル バックミンスター・フラー 著/芹沢高志 訳
以前コラムでも紹介しました。工学者、建築家であり思想家であるバックミンスター・フラー(1895-1983)は私の尊敬する人物の一人です。人類の営みを持続可能なものにするために、数々の斬新な発明をした、その過程が淡々と描かれています。現代でいう「エコロジー」思想の生みの親といわれていることに納得です。コンピューターやAIの台頭を予言するかのような内容、そのうえで人間にしかできない「ものごとを包括的にとらえる力」を鍛えよ、とのメッセージを残しています。「私は何かのスペシャリストではないし…」と落ち込んだときに読むと勇気づけられます。
●内臓が生みだす心 西原克成 著
脊椎動物の進化を独自に解明し、心や精神の起源を探る。心のありかは「脳」なのだろうか?それとも…
という内容ですが、もう最初の1ページから最後の1ページまで全部が面白い!口腔、腸に興味のある方はぜひ。
●究極の身体 高岡英夫 著
「究極の身体」(超一流アスリートのように高いパフォーマンスを発揮する身体)と「レギュラーの身体」(凡人の身体)という例えを使いながら、身体の中に見る自然性について書いてあります。究極の身体の代表格として挙げられているタイガー・ウッズは、この本が書かれた後くらいからいろんな意味でスランプに突入しましたが、見事復活しましたね。知り合いでもなんでもないですが、感慨深かったです。
オリジナリティあふれる分析が面白く、かなりのボリュームなのにあっという間に読めます。実用性はともかく、読み物として楽しめます。お客様の中にも愛読者が少なくないようです。
●風の王国 五木寛之 著
主人公の男が、二条山の尾根ですれ違った、翔ぶように歩く女に目を奪われたことをきっかけに、脈々と世を忍び続ける山の民の存在に近づいていく…という話。山好きな人、歩くことが好きな人ははまるのではないでしょうか。なんと私の本棚に「小説」はこの1冊しかありませんでした。フィクションだと思うと内容がまったく頭に入ってこないタイプなのですが、この小説は別でした。ドキドキします。
次回は比較的最近読んだ本を紹介したいと思います。
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