MBTを履いているだけでトレーニングになるのですか?②
前半(①)では主に初めてMBTを履く方へ、「MBTを履いているだけでトレーニングになるのですか?」という質問への答えを書きました。
ご使用年数が長くなっている場合も同じで、 MBTが単なるクッション性に優れた靴となるか、トレーニング道具となるかは使い方次第です。
当店のお客様は10年、15年とMBTを履き続けてくださっている方がたくさんいます。
長期的な変化というのはなかなか気づきにくいこともあり「トレーニング云々ではなく、他の靴より楽だから履いている」というお声もとても多いです。それはそれで嬉しい反面、もうちょっとトレーニング要素をプラスするとどこまでも身体を変えられるんだけどな~!と思ったりもします。
MBTを履いている間は快適だけど、MBT以外のシューズを履いたとたん姿勢が崩れてしまう、異常に疲れる・・・という方には下記のポイントを確認したり、アドバイスをしたりしています。
・MBTの履き方の再確認。土踏まずを高く保てていますか?
・柔らかいクッションに慣れ過ぎて、着地が雑になっていませんか?
(靴底の減り方を見れば着地の仕方や、歩行動作はおおよそわかります)
・身体が上に伸びる意識を持っていますか?
(膝や股関節の屈曲が強い場合や、身体の上下動、横揺れが大きくなっている場合はここを確認しています)
・MBT以外の靴を履いてみるのも良いです。
・MBTの中なら、意識的にいろんなタイプを履いてください。
(ランニングシリーズや、薄型ソールのモデルが特に有効です。衝撃吸収をクッションに求めない)
・年に1~2回、歩行エクササイズをお受けください。セミナーを開催している時期ならセミナーのご参加もおすすめです。
MBTをトレーニング道具として使い続けるために
何年履き続けてもゴールはなく、やはり定期的なエクササイズをおすすめします。
エクササイズをすることで、足の感覚が鋭くなり、足と全身のつながりを感じるようになります。どこかに問題があればすぐに気づけるようにもなります。
仮に課題がわかったとしても、どうすれば改善するのかわからないことも多いでしょう。そんな時にMBTトレーナーの存在を有効活用してください。さまざまなエクササイズのバリエーションを用意しています。
意外に盲点なのが基本的な履き方、紐の締め方など。慣れている方のほうが適当になっていたりします。MBTほど履き方が深い意味を持つシューズはないです。履き方を修正するだけでも「そうだった、こういう履き心地でしたよね」と思い出しますから。
MBTトレーナーのトレーニング公開
私山田がMBTトレーナーになって17年目です。
MBTを履いていない自分と比較することができないものの、履く前と比べ今のほうが身体の状態ははるかに良いと思います。確実に年を取っていますけど。かつてMBTのアカデミー(※現在は組織がありません)でしっかりエクササイズの基礎を叩き込んでもらったことが大きいです。お客様に伝えながら、自分自身も実践していますし、MBTとは関係なく新しいトレーニング理論や方法も学んで取り入れています。
ワンパターンに陥ると、もうトレーニングにはならない気がします。せいぜい現状維持でしょう。
ここ最近のテーマは趾の先端まで使うことです。走っていて、階段の登りは苦じゃないのに、坂を登るのが嫌いで今まで避けていました。これが意味するところは「趾が使えていない」ことだと気づきました。今は登り坂を少しスピードを出して走るようにしています(下のインスタ動画参照)。トレーニングで趾に刺激を入れて、無意識の歩行時や、立っている時にもっと趾を使えるようにすることが狙いです。
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